銀座のママ

半分しか丈が足りていないカーテンのおかげで
寝る時に雨戸を閉めざるを得ず、
そのまま昼すぎまで寝てしまい順調に人の道を踏み外しています。

 

引きこもっていたい気もしますがバイト探しを始めることにしました!


京都では祇園、大阪では新地とまぁそんな感じの夜のお仕事が長く、
せっかく東京に来たんだから銀座もダメ元で行ってみるか!と、
求人出していたところに電話しました。

ちなみに狙いジャンルは「ママのお手伝い」
そんなジャンルで検索かけれるなんて初めて知ったわ!
ようはキャバクラとか高級クラブみたいにホステスの女の子がお客さんを引っ張るよりは、
ママとかお店にお客さんがついてて、それを盛り上げるために入るって感じです。
(もちろん結局女の子も連絡取ったりご飯行ったりするんですけどね)

 


しかも、どうせ断られるかもしれんしな…と思い、
着物着ます!時給バリ高!ママが怖そう!なところに。

 

祇園で派遣ホステスとしてね、小さいお店を何軒もね、
見てまわってわかったのですがね、
ママのタイプは2種類にわけられます。

顔が怖いか、顔が怖くないか。


そして顔が怖い人はだいたいマジで怖いし、
怖くない人は普通に怖くない。
でも怖い人はそれだけインパクトあるから思い出に残る。

 

 


さて、その夜に面接に行くことになったのですが、
お店に入ると3人くらいの清潔感ある綺麗な女性と、
着物のママと、私服の女性が。
どうやら私のほかにも面接がいた模様。


居心地の悪い中とりあえず座らされていたら、
ママが面接に来た女の子に一言。


「とにかくあと10キロくらい痩せなきゃダメよ!」

 

あ、これは私もダメだな…


新地のバイト先で私だけ体重グラフをつけさせられたことを思い出します。


「年は?」「出身は?」「前髪あげて!」
すさまじい威圧感の中面接が行われ、
あぁ、絶対ダメだし、OKでも求人どおりの時給はもらえないだろうしなぁ…
と、すべてを諦めかけた、いや、諦めながら話を聞いていたら
お客さんがどやどやと…
「まぁ、席ついてみたら」とあっという間に始まる接客。

 

そして1時間半後、
「まぁ、こんな感じだから銀座も色々店あるし他も見てみたら」
と言われ給料数千円をにぎらされエレベーターに乗せられました。
最後の一言は
「下っ腹を何とかしなきゃ、でもまぁ、何をするにも年くいすぎてるわ」

 

予想通りパンチ力ありすぎ、銀座のママ。
他の店も潜入したい気持ちはあったのですが
気づいたことは、銀座遠すぎ。
片道400円くらいするやん。
梅田から河原町までいけるやん。

 

 

やっぱバイトは新宿にしよ…と思いながら、
帰り道くるりの「東京」を聞いて少し泣きました。