耳かき屋の面接
耳掃除が好きなんです。
自分のはあまり収穫が無いので人の耳を狙っています。
どれくらい狙っているかというと、
合宿などで綿棒を隠し持ち、
中日あたりでみんなが油断した頃にお願いするくらい。
どれくらい耳掃除が好きかというと
人の耳から血を噴き出させたこと数知れず(本人に黙っている場合含む)。
世の中にはそんな私にぴったりなバイトがあるじゃないですか。
「耳かき屋さん」
浴衣とかメイド服とか私服とか色々あるし、
マッサージせないかんとかトークせないかんとか
サービスも少々違いありますけど
耳掃除できることには間違いありませんよね。
しかし何故私が今まで耳かき屋さんのバイトをしてこなかったか。
これには理由があります。
とっても簡単な理由。
私は大阪中の耳かき屋からお断りされています。
物騒な事件もありましたし、
メイド喫茶的お店自体減っているので
耳かき屋さん自体そんなに無いんですよ。
まだ健全そうなところ3店舗くらい?
全部ダメでした。
一番印象的だった面接は喫茶店で
水商売っぽいお兄さんがやってきて
結構時間をかけて「厳しい」という事を説かれました。
私は他にもバイトはやっていたので、
稼ぎとか良くなくてもいいので
大阪での思い出に耳かきをしたいんや!と伝えました。
「お姉さん、それじゃ破産しちゃうよ~。」
なんでバイト行って破産せないかんのや、と思いつつ
貧乏は慣れてるんで大丈夫です的な事を言って食い下がると
「実際人が足りてないわけじゃないからね。」
「北川景子が来たら雇うけどさ、北川景子じゃないじゃん。」
北川景子は来ねぇよ!
そんなわけで大阪で夢破れ、
東京なら沢山あるだろ!と思って意気込んで探したものの
大手が何店舗も出しているだけで
その大手のところに見事にまた断られたので心が折れました。
とりあえず誰か耳掃除させてください。