共感できない月9

みなさん!月9見てますか?
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

私ね、ドラマ毎週見てたのなんて多分高校生の時が最後なんですよ。
今期の月9は誰が出るのかな~とか楽しみにしたことなんて無いんですよ。
でもね、「いつ恋」全話見てます。

 

めっちゃ文句言いながら。


きっかけは男だらけでルームシェアしてるお家で録画を発見、
聞けば住人の何人かがめちゃくちゃハマってるとか。
そういえばtwitter上でもドラマ好きの先輩が毎週熱心に感想ツイートしてたし、
そんなに言うなら1話くらい見てみようか…からです。

ハマってる人たちから聞いていた概要は
「田舎から東京に出てきた若者がとにかく頑張る話、

 あと恋愛もすれ違いばかりで切ない」

 

で、結果…

 


このドラマの感想を一言で言うと
ぜんっぜん共感できない!!!!!


まぁ普段ドラマ見ないからよくわからんのだけど、月9とか超メジャーでみんなが大好きになるような話をするもんだと思ってるから、勝手に共感出来るもんだと思ってたわけよ。

しかもハマってる人たちが言う「地方から上京」「若者」「切ない恋愛」がキーワードなら私なんてドンピシャでかぶるわけじゃないですか。

それが本当に微塵も、微塵も共感できんのや。

 

丁度、同じ今期のドラマ「ダメな私に恋してください」の1話を見たあとだったから余計に!
年下好きのダメアラサー女がイケメン元上司に怒られながら新しい仕事頑張る、みたいな、あれの方が共感出来ちゃったから。
「いや、そんなイケメンと同居とかないないないない」
「深キョンみたいに可愛い女の子がダメアラサー女の役なんて投影出来るかーい!」
とか思いながらキュンキュンしてしまうねん。アホやから。

 

いや、まぁそっちのドラマの話は置いておいて、
マジで1ミリも感情移入出来ない。
登場人物とか関係性は一応これ見てもらったらわかるんですけど、

ちょっと、1話の内容だけ言ってもいいですかね。

 

 


<突っ込みどころが多すぎる1話>

舞台は2009年
主人公、音(有村架純)は父親がいなくて母親に育てられたけど、
その母親も死んじゃって、住んでいた関西から親戚(なのかな?)が住む北海道へと引き取られる。
おばさんは寝たきりで、虐待とかまではいかないけどおじさんはかなり厳しい。
音は高校卒業して働いて、家事やおばさんの世話もやってて、
さらに自分の倍くらいの歳の金持ちの性格悪いおっさんのところに半強制的に嫁にやられる予定。

一方もうひとりの主人公の練(高良健吾)は東北出身でお金をためるために上京してなかなかブラックな運送屋で働いている。
ちゃらんぽらんな友人が北海道旅行中に盗んできた鞄を持ち主に届けるために北海道を訪れ、その鞄の持ち主である音と出会う。

すぐ帰る予定だったけど乗ってきたトラックの不調で2日ほど滞在、その間に偶然何度か音に遭遇してお互いの話などをする。

練との交流を経て、音は「お願いだから嫁には行きたくない」とおじさんに頼む、
おじさんブチ切れ、おばさん突然ぶっ倒れる。
おばさんを病院にやる助けを呼びにか家を飛び出す音、
また偶然通りかかる練のトラック。

練のおかげで無事病院には行けたが怒ってるおじさんに「カァッ」と威嚇され病室に入れず病院をあとに…
外で待っていた練に、ファミレス(人生初体験)に連れて行ってもらう。
帰宅すると婚約者おっさんが家から出てきて、どうやら音が練のトラックに乗るところを見ており
「おじさんに言っておいたよ、股の教育もしっかりした方が良かったなってな!」と、
婚約破棄を意味する捨て台詞。
家に帰るとおじさんおばさんは帰宅していて、婚約破棄を受けておじさんブチ切れるかと思いきや変な雰囲気。
部屋にあったはずの母親の遺骨がおじさんの手によってトイレに流される。
無気力になる音、
突然部屋から飛び出してくる寝たきりのはずのおばさん
「逃げなさい!!!!」
家を飛び出す音、外は土砂降り、靴が脱げてもそのまま走り続ける音、
そしてまた偶然通りかかる練のトラック、開くドア
練「乗れー!!!!!!」

ってわけでそのまま家を飛び出して着の身着のまま、荷物も鞄ひとつで
練のトラックで東京へとやってくるのでした。

 

 

はぁあああああああ?????????
「わかるわかる」ってポイント一個もねぇえええええええ

全部「えっ?」の連続すぎるわ!

偶然遭遇しすぎ!
おじさん鬼畜すぎ!
婚約者性格悪すぎ!
おばさん不可思議すぎ!
練すべて理解しすぎ!
あと家出するにしても靴はいるだろ!!

これが平成の世の月9、若者が見て共感出来るわけねぇ。
親の遺骨トイレ流されたことないもん。


2話についても言うとね、
あとね、東京到着してすぐに音と練ははぐれてそこから1年間会えないんですよ。
そのすれ違いをえがいたのが2話なんですけど、
同じ町(雪谷大塚)に住んでるのに全然会わないの。
コインランドリー北口と南口使ってるみたいな。
お店の棚ひとつ隔ててすれ違ってるのに気付かないみたいな。

えっ、あんなに1話で遭遇してたのに!?
雪が谷大塚来た瞬間そんなことなる!?駅前で!?

ほんで3話になったらまためっちゃ遭遇するから!
同じバスとか乗っちゃってるから!

 

<異常なほどの練のお人よしさ>

音はそういう境遇だったとして練のお人よしさがやばい。

一般常識超えてくる。

・東京で働いている理由は

「売られてしまったおじいちゃんの畑を取り戻すため」

って、それで東京で運送屋で働くって、何それ、
よくわからんけどそれ合ってる?

 

・鞄を届けた理由は
「入っていた手紙が持ち主にとって必要だと判断したから」

それで突然トラック走らせて、はい北海道。
そもそもそのトラックどうした。会社のだろ。

 

・知らん家の犬に餌やる

 

・親戚でもないおばあさんの庭の水やる


<これは違う世界の東京の話>

2話まで見て散々文句を言った結果わたしは気付きました。
わかった、これ共感ポイントを楽しむドラマじゃねぇ。
「おしん」見てる気持ちで見たらいいんや。
「おしん」見たことないけど。

漫画で言うと「アラサーちゃん」とか「東京タラレバ娘」とか
ヤマシタトモコとか鳥飼茜とかじゃない。
「ご近所スキャンダル」「本当にあった女の人生ドラマ」とか読んでる気持ちで見ればいいんや。


2話以降も音と練の労働環境悪すぎる問題で集中出来ない。
36時間ぶっ通しで働かされる介護施設、
自分の責任じゃないのに壊れたスピーカー代20万を個人に請求してくる運送会社、
耳元でZARDの「負けないで」を歌ってくる介護施設のリーダー、
腕立て300回やらせる運送会社の先輩、

怖い。怖すぎる。


東京はこんなところやない。

地方から出てきて東京に住んでるけど
このドラマに出てくる東京は知らない。

地方といえば、このドラマに出てくる「地方像」もなかなか極端で、
練のおじいちゃんが背中の籠に大根入れて、雪の中売りに歩いてるシーンがあるんですよ。
もちろん家は囲炉裏付き。

東北マジか。
まぁ確かにあまちゃんに出てくる家も囲炉裏だったけど。

 

<いつ恋にハマる層とは>

さて、突っ込みどころをワーッと挙げたけど、
でもハマっている人がいるのは事実です。しかも身近で。

その身近でハマっている人たちに共通するのは
「地方都市出身、地方都市在住」
ものすごい少ないデータですけど。
これもしかして登場人物たちと同じ「地方出身、東京在住の若者」はハマってないんじゃないだろうか。
少なくとも「共感して見てる」ってのは無いと思う。

 

住んでいれば
東京で暮らすのにお金がかかるのも知ってる。東京はお金を貯めるための街じゃない。
だからブラック企業で働く練を「バカだな~」としか見れない。
よっぽど地方都市の方が仕事があって物価が安いと思うんだけど
(これは実際いま住んでないから断言できないけど)。

逆にもちろんそんなオソロシイ街じゃないというのも知ってる。

 

ちょうど最近、「月9」についてハタチの女の子と喋っていて
「マジで月9が共感出来ない」と言う私に彼女は
「昔のみやこの暮らしを描いた絵みたいですね。あれってみやこに住む人じゃなくて
 地方のお金持ちの間で好まれていたらしいですよ~」と言いました。

それか!

「いつ恋」は「東京ラブストーリー」と同じ脚本家の作品なので
今回のドラマは「2016年版東京ラブストーリー」とも言われているそうです。
「東京ラブストーリー」といえば当時は知らないけど
「月曜日の夜9時は街から女性たちが消えた」って言われていたほどのヒット。
それってまさしく「東京の若者」が熱心に見ていたってことですよね。
でも「いつ恋」は違う。
多分東京に対して勝手に大きなイメージを持った人たちが見ているんじゃないかな。
それは悪い意味だと「怖い街」「冷たい街」
良い意味だと「夢が叶う」「キラキラしてる」

ある意味「安全圏」である別の地方に住む人たちが
「こんな恐ろしいところで若者が頑張っている、頑張れ!」って。

 

このドラマ40分ぶんくらいは「はぁああああないないないない」ってシーンの連続なんだけど、
5分ぶんくらいは良いシーン、良いセリフがあります。
それは認めます。

 

1話で言うと音が高校生の頃の恋人を「目の伏せ方が良かった」みたいな話をするところとか、
セリフで言うと「好きな人って居て見るんじゃなくて、見たら居るんだよね」とか。
まぁじゃっかんクサいけど、ふと素直に「うん、そうだよね」と思える。

ただそれ以外のシーンはだいたい突っ込みを入れざるを得ないドラマです。

 

でもな、見てしまうねん。
一週間後楽しみにしてしまう自分がいるねん。

今週から舞台が2016年現在になりました。
クサいセリフにのたうちまわり、あり得ない設定に突っ込みを入れ、
登場人物たちが面白いくらいに不幸に次ぐ不幸に巻き込まれていくのを
これまで以上に熱を持って見てしまっています。

 

ちくしょー!!!!!

 

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